Saturday, May 31, 2008

1年に1度、1時間

もうすぐ日本に帰るので、たあくんとなおくんの食事のスペシャルリクエストをしようと思いエアラインに電話をした。
たあくんには普通のチャイルドミール、なおくんには卵・乳製品・ピーナッツ無しのチャイルドミール。
たあくんのリクエストは簡単だったが、アレルギーのあるなおくんのリクエストにかれこれ1時間以上受話器を持っていなければならなかった。
ピーナッツは重度のアレルギーだと隣の人がピーナッツを食べ、目に見えないピーナッツの粉を吸っただけでアナフィラキシーが出てしまう。エアラインはどうやら機内でアナフィラキシーを起こされる事を恐れているようで、卵やミルクのアレルギーには大して触れなく、やたらとピーナッツのアレルギーはどのくらい重いのか聞いてくる。「なおくんの場合は食べなければ反応は出ません!」と何度も言っても、なかなか話が進まない。「もし、リクエストできなければ、なおくんの食べられる物を持ち込むようにするので大丈夫ですよ。」と言ってみても、「出来る限りのリクエストには答えたいので待っていてください。」と何度も電話を保留にされてしまう。毎年夏には日本に行こうと思っているので、毎年この電話をしなければならないんだなと思ったら、こういうリクエストが出来ないエアラインを利用した方が良いかもしれないと思ってしまった。有難いシステムなのに、何だかちょっと複雑な気分だ。国内の短いフライトなら、迷わず食べ物を持ち込むが、11時間のフライトだと、おもちゃや本など荷物も多いし、食べる事が出来る食事を出してくれるのは有難い。1年に1度、1時間の電話は仕方ないと思う方が賢いのだろうなぁと思った。
電話を切ったときには、アクセントの強い英語を話す人と苦手なのに1時間も電話で話した事で、どっと疲れが出た。終わってほっと、したのと、どっと疲れたのが混じって、ソファーに座ってボーっとしていたら、お昼寝をしていたなおくんがにこにこしながら起きて来た。
なおくんを見ていたら、幸いなおくんのアレルギーは軽い。軽いのであまり深くリスクを考えずにスナックにピーナッツをサーブする飛行機にも乗れる。毎年日本にも行ける。1年に1度、1時間の電話ぐらい何て事無いやと思えた。

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