Wednesday, November 6, 2013

学習障害

アメリカで学習障害のテストを受けました。
同じ境遇のママ達の参考になるよう、少しだけ書いておこうと思います。
興味の無い人は、今日は閉じちゃって下さい。

なおくん、日本語も英語も読み書きが苦手です。
それは、もっと小さい頃から気がついていた事でした。

あの子は、たあくんよりずっと冷静なチャレンジャーで、今後成長して、世の中に出ても何とかなると思うし、何の心配もしていません。ママとして、世の中に出て心配なのは、どっちかと言うとたあくんの方。もし、ボーイズをポンと山の中に置いて来たら、逞しくサバイバルするのはなおくん、たあくんはパニックになって対処できないと思う。将来何かあってもなおくんは、自分で解決法を見つけ出して、何とかしてしまうだろうし、心配はしていません。ただ、アメリカで公立高に通わせているので、読み書きが苦手だと、学校生活が楽しくなくなってしまい、居心地が悪くなるだろうなぁと、幼稚園に行っている時から思っていました。

なおくんは、幼稚園から小学校に隣接されている公立高に通っていました。たあくんが幼稚園の時と比べて、まったく文字や数字に興味が無く・・・、大丈夫かなって思っていました。幼稚園の時から週に一度はボランティアに入り、他の子のする事と比べてみても、やっぱり何か違うって思って先生とも話をしたのですが、まだ幼稚園だから・・・って。

でも、キンダーの時に、この子には学習障害があると確信しました。どう見ても、他の子と同じように学んだのでは伸びないなって確信。今行っている学区は学校にカウンセラーと精神科医がいて、親のリクエストによって学校で学習障害のテストをしてくれます。アポイントメントを取って、病院に行っても良いのですが、学校にチームが出来上がっているので、病院には行かないでほしいと言われます。キンダーで最初のリクエストをしました。が、まだ早いと言う事で却下。

一年生の最初にまたリクエストを出しました。このテスト、一年に一度しか出来ないそうです。校長、担任の先生、カウンセラー、スピーチセラピスト、精神科医の学校のチームと保護者のミーティングをセッティングしてもらいました。この時もまだ早いと言う事で、却下。そのかわり、校長の注意リストになおくんの名前を入れてもらう。でも、この間にも、周りの子はどんどん読み書きが上手になって行くのですよ。私に焦りは無いけれど、もし学習障害なら、早くそれなりのトレーニングを始めた方が良いと思うのに、何もしてもらえず。年明けに、校長先生とアポイントメントを取って会いに行く。「注意リストになおくんの名前は入ってるけれど、教室に何回観に行ったんですか?」の質問に校長答えられず。かなり学習が遅れていたり、ADDやADHDの症状が見られる場合にはすぐに対処してくれるのに、学校のボランティアにも積極的に入って、ずっとみて来た私の意見にはなかなか対処してくれず・・・。仕方なく、小児科医に相談に行きADD・ADHDのテストをしてもらうが、違うだろうと言う結果。学習障害の疑いがあると言う内容の手紙をドクターに書いてもらい、学校に提出。で、年度末、もう一度、学校のチームと保護者のミーティングをセッティングしてもらう。この際、来年度初めにテストをしてもらえないのなら、このままこの学校にいる理由が無いので、してくれる学校に転校させますとはっきりと伝えました。

で、今年度、二年生。学校が始まってすぐに校長にメールで、テストの件がどうなっているのか確認。すぐに返事が来て、またもや、チームと保護者のミーティング。この時は、これでしてもらえなければ、学校を変わる手続きをしたいから着いて来てってお願いして、マーヴィンにも着いて来てもらいました。そこで、初めてお父さんが黒人だという事をチームが知り、精神科医が始まる前に法律の話を始めました。「学習障害のテストには様々なテストがあるのですが、改正されていない古いくだらない法律があり、黒人には一部のテストが実施出来ないのです。ですが、そのテストに近いテストをするので、学習障害があるかどうかの判断は可能です。」と。オバマさん・・・、こう言う所を改正しようよ〜。学校に入る時に、人種を選択する項目があるのですよ。家のボーイズは2人とも、アジア人と黒人を選択してあります。それをアジア人だけに、変更して、受けられるテストをすべて受けると言う選択肢もあったのですが、アジア人と黒人のミックスって言うのがボーイズのアイデンティティなので、あえて変更しませんでした。またこのミーティングでも、なおくんに学習障害のテストは必要無いと言う意見も出たのです。理由は学習生姜では無かった場合、学習能力が1年半以上遅れていないとベネフィットが受けられないと言う理由。一年に一度しか受けられないテストだから、今受けるのではなくて、もう少し待って確実にベネフィットが受けられるようになってからの方が良いと思うと。でも、一年半遅れていなくても、学習障害が見つかれば、何らかのベネフィットが受けられる事を精神科医は説明してくれたので、是非テストを始めてくれとお願いした。やっぱり校長などはバジェットカット(予算カット)で学校にお金がないのでテストをしたがりません。でも、精神科医やスピーチセラピストは早く対処した方が良い事が分かっているので、積極的にテストを勧めてくれます。テストは約8週間かかるので、結果は10月末か11月。すべての書類にサインして、ミーティング終了。

ミーティングの当日からテスト開始。まずはスピーチセラピストから電話があり、スピーチには問題が無いので、スピーチのベネフィットは受けられません、とのこと。

その後、週に何度か、なおくんから「違う教室に行ってテストしたよ〜」と聞かされていたので、どんな頻度でテストしているのか分かっていましたし、ボランティアで教室に入っている時に精神科医がインタビューの為に迎えに来たりしていました。そして、先日、結果が出ましたよとお知らせがきて、再びチームと保護者のミーティング。

TAPS-3
CTOPP
TVPS-3
WRAML-2
VMI-6
BASC-2
SCALES

以上がなおくんが受けたテストです。
さらに、面接と精神科医が教室内で60分のなおくん観察もしたそうです。

で、結果、視覚処理障害による学習障害だそうです。学校の精神科医の説明だとa learning disability with a processing deficit in visual processingだそうです。16ページにもなる検査結果のレポートを頂きました。なおくんの弱い部分を強い部分で補って行けるように訓練して行き。最終的にはサポート無しでも自分で自分を補いながら学んで行けるようにするそうです。個人的にはディスレクシア(失読症)とどこが違うのかいまいち分からないのですが、どうも精神科医が「ディスレクシア」ってレポートに書きたくないようなのです。書いてしまったら、一生なおくんの内申書にはディスレクシアって乗るからかなぁ。

まずは、国語(なおくんの場合は英語です)の授業を生徒と先生が3対1のクラスに移動して受けられることになりました。それから、これからOccupational Therapy(作業療法士)の診断を受けて、他にどのようなベネフィットが受けられるか検討するそうです。担任がおばあちゃん先生で、ちょっとがっかりしていたなおくんですが、今度の国語の先生は可愛い若い先生で、かなり楽しいそうです。毎日午前と午後、各40分ずつ別の教室に行って、可愛い先生の国語の授業を受けます。

と、ここまでが今の現状。
やっと、望んでいたテストが終了しほっとしています。さらに、これでなおくんに必要なベネフィットを受ける事が出来ます。母としてこの子を7年間観察して来て、仮にベネフィットを何も受けられなくても、あの子は人の役に立つ職に就き、幸せな人生を送る事が出来ると思います。ただ、公立高に行かせる限り、読み書きが苦手だと肩身を狭い思いをするのは目に見えています。私がホームスクーリングをする事も考えたのですが、社会や理科をちゃんと教えて行く自信がありません。なので、私は3年もかけてテストをしてもらう事にしました。本当は3年もかけずにもっと簡単にテストは受けられると思っていたのだけど、バジェットカットなどでタイミングが悪かったようですね。

何度も言いますが、将来を心配してではなく、彼の応援団長(チアリーダーの方が良いかなぁ)として、楽しく学校に行ける為の手助けです。これからもどの勉強法がなおくんに合っているのか試行錯誤するでしょうが、引き続き、出来るだけ楽しく学校に行けるようサポートして行きます。



こんな事ブログに載せて〜と、言う意見もあるでしょうが、同じ境遇のお母さん達の参考に少しでもなれば良いなと思って書きました。意見等ありましたら、コメントを残すか、右のメールフォームからメールください。


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